[eTilTran設定項目簡易説明]
sample_config.xml
○Input
・スキャン範囲_余白(上下左右)☆☆☆☆☆
傾き検出から無視する領域を指定。
例えば内部で縦1200x800に縮小された画像だとする
左が600、上が10、右が20、下が10だとすると、
開始点 x, y = 600, 10
終点 x, y = 780, 1180
の範囲を検出することになる。
主にのどのゴミを無視するためや、
枠線がある程度決まった位置にある場合に枠線以外の部分を無視するために用いる事で余計な検出を防ぐ。
更に例:奇数ページ縦、普通の枠線あるコミック
左:650, 上:10, 下:10, 右:20
・モノクロ閾値上限、下限☆☆☆☆☆
傾き補正する際の白と黒を判別する際に用いる閾値。
一般的に、平均的な描写のページでヒストグラムを見た時の左側(黒側)の山の左端輝度値を下限値
山の右端輝度値を上限値にするのが好ましい。
この範囲が狭いほど検出精度は高いが、狭くし過ぎると検出されづらくなる。検出許容範囲のようなもの。
背景が黒の場合は下限値を、背景が白の場合は上限値を上下して調整すると検出に違いが現れてきやすい。
・モノクロ反転☆☆☆
背景が黒のページの時にONにする。それ以外はOFF。
○コマ傾き検出
・データ飛びしきい値☆☆☆
基本的にデフォルトでOK。
枠線の間に吹き出しの出っ張りなどの妨害があるときに数値を上げてやると検出されることがある。
・無効領域幅☆☆☆
同上
・非線形しきい値☆☆☆☆
値が小さいほど、直線に近いものしか検出しない。
逆に大きくすれば歪みがあるときの許容範囲として使用できる。
あまり上げすぎると線ではないものまで検出されるので0.8以上はほぼ意味無し。
ソースに合わせて0.3(default)-0.6と調整している。
○コマ傾き補正
・角度データ数制限☆☆☆
説明文通り。どうしても検出されない場合、デフォルトの半分にしてみる。あまり弄ると誤爆しやすい。
・傾き採用☆☆☆☆☆
説明文通り。サンプルでは、のどの枠線に合わせてそれが縦であることを前提に「垂直のみ」にしている。
・単独線無視☆☆☆☆☆
数値が小さい程、短い線分も検出するが線に近い描写も拾う。大きすぎると短めの線分が無視される。
サンプルでは10。デフォルト2。
10で検出し、線分が途切れ途切れな場合や背景が黒の場合に2にして個別再検出している。
・隣接線接続範囲☆☆☆
枠線の線分が長い画像において大きくしてやると精度が高まる。デフォルトでも特に問題無し。
○コマ領域検出
・横分割☆☆
余白で削られた範囲を更に検出処理するために分割する数。
大きすぎると短い線分しか処理出来ないため検出しづらくなる。
逆に小さくし過ぎると分割ブロック単位での線に対する処理が複雑になって同様に検出から弾かれやすい。
基本的に20〜30の範囲で調整。デフォルトで問題無し。
サンプルのように垂直固定検出の場合、特に弄る必要なし。それ以外で必要時に調整
・縦分割☆☆
同上。
縦長前提なのでデフォルトは横よりも数値が大きい。
25〜35程度の範囲で調整。